
クラウド会計ソフトの公式サイトを見ると「手入力が無くなる」と大きく書かれていますよね。
では、実際にどれくらい手入力が無くなって自動化できるのでしょうか。
ここでは実際にクラウド会計ソフトfreeeを利用して、経理が自動化されている光景をご紹介したいと思います。
クラウド会計ソフトfreeeで経理を自動化している実際の例
銀行・クレジットカードのウェブ明細の取り込み
こちらがクラウド会計シェアNo1を獲得している、クラウド会計ソフトfreeeの会計管理画面です。
それでは銀行のウェブ明細を取り込んでみます。
管理画面の左端に、既に同期登録している銀行やクレジットカードの口座一覧が表示されています。
ジャパンネットをクリックすると「今すぐ同期」という緑色のボタンが現れます。
これをクリックすると、
銀行のウェブ明細と取り込むべく、同期を始めます。数十秒で同期は完了します。
ジャパンネット銀行と同期が完了しました。
口座に何らかの取引があると、口座名の横に新しい取引の件数が表示されます。
今回は「1件」あるようです。これをクリックすると、
今回は利息が振り込まれていました。
この時点で、日付け、取引内容、勘定科目、税区分が全て自動で入力された状態です。
経理管理者は、この仕訳けが間違いないかを確認して『登録』をクリックするだけです。
他の銀行やクレジットカードを同期してみたら、新規振り込み・引き落としや取引が合計6件ありました。
ここで「未処理6件」をクリックすると、
売上の振り込みの取引内容は、過去の履歴から自動で入力済の状態です。
購読している有料メールマガジンも「新聞図書費」に仕訳け済の状態。
ガソリンもしっかり「車両費」で仕訳けされています。
クレジットカードの買い物について、銀行からの引き落としがあると金額と取引先名から判断して、自動で振替え処理をします。
Amazonの購入明細とも自動同期できるため、長い品名を手入力する必要もありません。
これもクレジットカード→銀行と 自動振替処理されるため、経理を行う側は間違いが無いか確認して「登録」のボタンをクリックするだけです。
これがクラウド会計ソフトが言っている「自動経理」「自動で会計」です。

いかがでしょうか?「便利そう」と感じられた方も多いのではないでしょうか?
金融機関との同期・連携の機能のおかげで、本当に手入力がほとんど無くなりました。
クラウド会計ソフトによっては、金融機関だけではなく、レジ、アフィリエイト、PayPal、モバイルSuicaなどにも同期対応しているものがあります。
現金取引が少ない事業を行っている方がクラウド会計ソフトを使えば、手入力はグーーンと減ります。
ただし、現金取引に関しては手入力になってしまうのでご注意してください。
自動同期に対応していない銀行・クレジットカード・電子マネーもある
クラウド会計ソフトは、全ての銀行やクレジットカードと自動同期できるとは限りません。
例えばクラウド会計ソフトで有名なものは、freee・マネーフォワード・弥生の3つがありますが、同期対応している金融機関・電子マネー・外部サービスの数や種類に違いがあります。
例えばクラウド会計ソフトfreeeでは、2015年9月からモバイルSuicaが途中から同期対応できなくなりました。
(2016年2月から同期対応が復活しましたが、同期出来ないかった期間中は手入力になりました。)
ところが、マネーフォワードではずっと同期出来ます。
さらに、PayPalの同期・連携が対応しているのもマネーフォワードだけです。
このように、クラウド会ソフトによって、同期出来る口座と出来ない口座に差があります。
これからクラウド会計ソフトを導入する際は、自社が使用している銀行やクレジットカードがそのソフトで同期対応できているか、無料期間中に試してから本導入を決めましょう。

現在一番同期対応種類と数が多いのは、[マネーフォワード確定tt]、次にクラウド会計ソフトfreeeです。
弥生の場合も「同期・連携ができる」とは書いていますが、実際はMoneytreeやZaimといった外部帳簿サービスを別に利用して、それと同期する方式です。
freeeとマネーフォワードは金融機関などと直接同期できますので、こちらの方が手間はかかりませんね。
現金は手入力が必要、でも省力化されている
取引入力と仕訳けが自動化できるクラウド会計ソフトですが、現金取引についてはインストール型会計ソフトと同様、手入力になってしまいます。
しかし、freeeの場合だとプルタブから勘定科目を選んだり、同じ取引が定期的にある場合は”取引テンプレート”を登録することが出来るため、だいぶ省力化はされています。
例えば弊社では家事按分の都合上、光熱費を現金取引していますので、取引テンプレートを活用しています。
例えば、事務所家賃の金額は毎月決まってきますよね。
こういう取引をテンプレート登録しておくと、入力が楽になります。
既に登録した事務所家賃のテンプレートをクリックします。
すると、口座は「現金」・金額は90,100円・勘定科目は「事務所家賃」・品目も「事務所家賃」が既に入力済の状態です。
引き落としされた日付けをカレンダーから選ぶだけで、記帳が完了します。簡単ですよね。

こういう便利な機能は、クラウド会計ソフトによって違います。
クラウド会計ソフトfreeeは、手入力が少なくなるようにかなり配慮されたソフトですね。弥生オンライン・マネーフォワードもそれなり親切ですが、freeeほどではありません。
家事按分も自動化されている
クラウド会計freeeでは、例えば家事按分も自動化されています。
家事按分項目と事業利用比率割合を登録しておけば、帳簿から自動で判別して金額を計算し、決算や確定申告時に経費に自動で勘定します。
クラウド会計では確定申告書の作成も簡単
クラウド会計では確定申告書の作成も手間なく簡単に行えます。
クラウド会計freeeを例に紹介します。
メニュー画面から「確定申告書類の作成」を選択すると、
上記のように、〇×形式で質問に答えていって、〇であれば金額や基本情報などを書いていくだけです。
freeeの言うままに必要事項を入力していくと、
自動的に確定申告書類が出来上がってしまいました。
青色申告に必要な貸借対照表、決算書、減価償却表、損益計算表も自動で作成されます。
以前弊社ではインストール型会計ソフトを利用して、確定申告書類の完成まで1週間はかかっていました。
今では1時間で完成します。
これは、全てクラウド会計ソフトの自動仕訳け・確定申告書類作成の簡便化のおかげです。

クラウド会計ソフトfreeeを使ってしまうと、もう絶対に昔のインストール型ソフトには後戻りできませんね(笑)
手入力がほとんど無くなることが、こんなに楽になるとは思ってもいませんでした。
クラウド会計の導入で経理を自動化!無駄な経理の時間が圧倒的に減ります
いかがでしたでしょうか。
クラウド会計ソフトを導入することで、金融機関や外部サービスの明細を直接取り込み、自動で仕訳けします。
つまり、手入力がほとんど無くなって、経理業務がほぼ自動化されます。
現金取引については手入力が必要になる関係上、完全に自動化は出来ませんが、それでも大幅な労力のコストタウンができます。
「経理業務は時間がかかるし面倒」と思っている方は、クラウド会計ソフトを導入してみてはいかがでしょうか。

確定申告版であれば年間利用料が9,000円前後です。
「こんなに帳簿管理や確定申告・経理が楽になるなら安い物だなぁ」と感じています。
別のページでお勧めのクラウド会計ソフトをご紹介しているので、ご参考頂ければ幸いです。